あなたはスーダンに対して思いを馳せた事がありますか。
ハルツームの次にやってきたのはカッサラという町。
カッサラはエリトリアの国境に近い場所に位置する。
本当はエリトリア行ったり、南スーダン行ったり、ソマリランド行ったり・・・
マイナーな地域回りたかったけども、予想以上にアフリカはでかく、3ヶ月じゃ全く足りないのでパスすることに。スーダンから南アフリカまで半年くらいは欲しかった。。。
ということでエリトリアには行きません。せっかく苦労してスーダン来たんだからのんびりしなきゃということでカッサラにやってきました。
カッサラのトレードマークといえばこの山。タカ山。
どこにいけばいいのかわからなかったので、とりあえず山に向かって歩く事に。
山の麓あたりにつくとちょっと興味深い光景が。
まあこれはどこでも見れそうな光景だけども・・・この隣には
手作り感MAXの家が沢山!
こういう家好きなんだよねー大学の設計課題でホームレスについて考えまくったくらい好き。
だってホームレスってゴミとか拾ってきてタダ同然の値段であんな家作るんだよ。自分で。
話を聞いてみるとここで寝泊まりしてるんだって。
この辺をうろうろしてみて分かったのは、ここはハンドメイド職人が集まるエリアだってこと。
歩いていると英語が堪能なおじさんにチャイをご馳走になったので色々話してみる。
このおじちゃんは木で髪留めのピンや剣の取手とかを作ってました。
真偽はわからないけど(英語が難しくて所々理解できず…)この木は赤道周辺の木みたいで、他の木と比べて硬くて丈夫なんだって。赤道周辺だとなにか違うの?この辺の知識皆無なのでわかりません。。
他の職人たち。
カンカンカンカン・・・と鳴り響く音がなんだか気持ちよかった。
そしてようやく山登り開始。
山登りはかなりしんどいけど、上からの景色は抜群。
後からロンプラ読んでみたら、この辺もしかしたら地雷埋まってるかもだって。。
スーダンの町並み好きだ!
山を降りると近所の子供たちが「なんか変な人いるー!」って感じで集まってきた。
ちょっと遠くからニヤニヤしながら見てるだけだったけども。
そのへんにいたおじちゃんたち。
丁度学校の下校時間で女の子いっぱいいて、謎の生物(僕)に興味津津なんだけど、凄い消極的で全く写真に写ろうとせず。。。男たちの後ろで静かに見守っている。
どの国でも子供も大人も女性は恥ずかしがる人が多くて全然写真取らせてもらえない。
その後コーヒー飲んでぶらぶらしてたら、親切なおじちゃんに捕まりお家に行くことに。
家でご飯頂いちゃいました。
ここで色々話して思った事は
この人だけかもしれないけど、彼らは日本について物凄く詳しく知っているということ。
長崎・・・広島・・・津波・・・車・・・サッカー・・・
本当にいろんな事知ってて、日本に対して凄く思いを馳せてた。学校でも原爆について習うんだって。
それに対してどうだろう。
日本人はスーダンに対してどんなことを知ってるのだろう??
ほとんどの日本人は全くといっていい程スーダンについて知らないと思う。
2年前にスーダンの南部が独立して南スーダンっていう新しい国ができたって事知ってますか?
僕は知らなかった。2年前といえば大学2年生にあたる。生まれて間もない頃だったら「知らない、覚えてない」って言えるけど、この時期はそんな事いえない。
絶対ニュースになってたはずだから、ただただ僕がスーダンを意識していなかっただけのこと。
僕は日本にいる時、スーダンについて何一つ知らなかった。
なんだか一方的な片思いみたいな感じでちょっと申し訳なくなった。
ヤギからミルクを絞るおじちゃん。
庭。どうやらスーダン一般家庭も屋外で寝るみたいです。
勿論屋内で寝る人もいるけどね。
それから夕日に染まるタカ山を見ながら帰途につきました。
結局スーダンには約10日間いました。見所といえる場所はほとんどないけど、とても楽しかった。それにスーダンはアフリカの中ではかなり安全な方で1人でも全然平気でした。
国によっては、悪意を抱いてるような視線をたくさん浴びる所もあるけど、スーダン人の視線は本当に優しい眼差しだった。ただただ歓迎している感じ。
近所をぶらぶら散歩しながら、その辺の人とお喋りする。それだけで楽しかった。
これがアフリカの魅力なんだろうね。
これから先が楽しみだ。
次からは世界一うざいと評判のエチオピアです。
ーカッサラで泊まった宿ー
ミニバスターミナルの隣にあるカッサラホテル。
テントを使わせてもらって1泊15SD(約200円)。個室、ドミトリー、屋外ベッド有り。
屋外で寝る人は蚊帳を使うか、シーツでミイラみたいにグルグル巻になってました。現地の人も一応マラリアには気をつけてるみたい。