エチオピアで人を信じることができなくなりました。
翌朝、朝6時にゴンダール行きのバスが出るということなので頑張って起きて、真っ暗の中宿を出る。
ゴンダール行きのバスは通常75ブル(約380円。内5ブル荷物代)ということだけれども、しらべてみると荷物代30とか結構ボラれて揉める事が多いらしい。
気を引き締めてバスを探す。
すると客がいなくてメテマの町を周遊していたバスが丁度目の前に泊まった。
すかさず、「75!」と主張する。するとあっさりOK。幸先いいじゃん。
結局人数集める為に7時頃出発。
隣に座っている子連れの母親が大きなおっぱい丸出しで子供に授乳している。
本当に丸出しで現地の人にも丸見え。どうやら羞恥心というものは全く持っていないようだ。
非常に長閑な風景を見ながらバスは進む。
ここ最近砂漠のような乾燥地域ばっかり移動していたから、エチオピアの緑と山の溢れる光景を見ると癒される。
本当はゴンダールに到着後すぐに3時間ほど離れたバハルダールって町を目指すつもりだったけれども、あまりの景色、空気の良さに圧倒され、ゴンダールでも1泊することに。
ゴンダールでは「CROWN PENSION」ってホテルに泊まる予定でいた。
ゴンダール内に入ってからは目印になるものがないかキョロキョロしながら外を見ていた。
そんな時1人のエチオピア人がバスに入ってきた。
珍しく英語がペラペラで日本語の語彙力もボチボチ。
どうして日本語話せるか聞いてみると「俺JICAで働いているんだー!」と英語で言っている。文を話すほどの日本語は話せない。
でもとりあえず、英語を話せる人がいて安心し、CROWN PENSIONの場所を教えてもらう。
すると「あーそこは今閉鎖してるよ。リニューアルしているんだ。だから他の安宿紹介するよ。」って。
この時はまだ完全に彼を信じており、疑うことなく教えられた宿に付いていく。
話してみるとお昼に他の日本人職員とご飯を食べるようで誘われた。
そして1つ目の宿に行ってみるとかなりのクオリティーで160ブル(約800円)。ちょっと贅沢だったので他の宿を探すことに。
「お前は俺のトモダチ!」と連呼しながらトゥクトゥクで2、3件の宿を回ってくれた。移動費は彼の負担。
そしてようやく120ブル(約500円)の宿を発見。もう探すの面倒くさいしここにすることに。
すると・・・
「oh….my friend…sorry….ここは150だった。。。」ということで、しぶしぶ150払うことに。
しかし、僕が宿の人にお金を払ったあと、僕の死角となる場所で何やらホテルの人と話していた・・・。
その後、彼と一緒にご飯を食べにレストランに向かう。
なんとなく、彼に対する不信感を抱き始めていたけど、渋々付いていく。
道中・・・綺麗なヨーロピアンを見ると「うわー!すげー尻!」とか言ってたり、歩きながらエチオピア人女性の尻に何気なく触れてたり・・・
どんどん彼に対する不信感が高まっていく。こんな不誠実な人にJICAで働いてほしくない。そんな気持ちもあった。(そもそもJICAって外国人職員いるの?)
そして彼がいうには「さっきのトゥクトゥク代50ブルだったんだー」って。
僕が「いやいやーそんなにしないでしょーあの距離じゃ10-20くらいでしょ。」って言うと
「俺はお金のことで揉めるのが嫌いなんだよ」って。
そんなこんなでレストランに着いた。
そこのご飯は1食40ブル〜くらいするらしい。ちょっと高かったし、なによりも彼が信用できず(睡眠薬とか入れられそうで)
僕は「日本人の人が来たら食べるよー。」とはぐらかす。
すると・・・「もうちょっと後から来るから食べなー」と。
そこで頑固として食べない姿勢でいると
「ここに居座るだけだと30ブルかかるぞ。」と言われたのでもうレストランを出る事に。
そしたら・・・「じゃあ、俺が払ったトゥクトゥクの50ブル払えよ!」と言ってくる。
このあたりから口論が始まる・・・
僕「正直いって僕はお前を信頼できない!お前がJICAの職員って証拠みせてよ!」
彼「今もっていない。お前は警察か?」
みたいな感じで揉める。
最終的に「お前の顔は二度と見たくない!」とか言われつつトゥクトゥク代の10ブルだけ払ってレストランを後にする。
しかし、この時点で僕はまだ彼が本当に悪人か100%断定できなかった。だからそれを確かめる事に。
まず泊まっているホテルに戻り、真実を確かめる。
「返金しろとは言わない。ただ真実が知りたい。」って詰め寄ると
本当は100ブルで50ブルは彼のコミションって事を教えてくれた。
そしてもう1つ確かめることがある。それはCROWN PENSION。最初泊まる予定だったホテル。
行ってみると・・・普通に営業してました。
これで発覚。彼は100%詐欺師。宿のコミションを手に入れた後、まだ僕に付きまとってた所を見ると、まだ他にもお金を騙し取るつもりだったんでしょう。
その後、文句が言いたくてレストラン戻ってみたけど、彼はいませんでした。
これ以降エチオピア人を信じるということができなくなりました。
そういえばバスから降りる時運転手にボソッと「Take care…」って囁かれた。ゴンダール内で注意しろって事だと思ってたけど、もしかしたら運転手はその人が詐欺師だって知ってたのかもしれない。
ゴンダールに来る方注意してください。