緊張のイスラエル入国

イスラエルは出入国が厄介な国として有名である。

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出入国時に何時間にも渡る厳しい検査を受けたり、スタンプをパスポートに押されるといくつかのイスラム圏の国々(イラン・スーダン等)に入国できなくなってしまったり、非常に面倒である。

またイランのようにイスラエルと仲の悪い国に行った形跡があると、チェックが厳しくなったりもする・・・。

つまり、つい数日前までイランにいた僕は絶好の獲物。

エジプト後にスーダンに行くつもりなので、なんとしてもスタンプを押される事は避けなきゃいけない。

そんな思いを胸にして、ヨルダンからイスラエルに向かった。

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宿にいた2人とタクシーをシェアして国境であるキング・フセイン橋手前まで1人6JD。

イミグレの前で降ろされ、緊張しながらヨルダンの出国をすませる。(出国税10JD)

イスラエルだけでなくヨルダン側でもノースタンプでいかなきゃいけない。

というのは、イスラエルのスタンプがないって事はパスポート上ではイスラエル滞在中もヨルダンに居る事になっているから。ヨルダンを出国したことになったらまずいのだ。

「ノースタンプ!」って言ってもスタンプが押される事もたまにあるようなので、嫌がらせを受けないように笑顔でイミグレの職員に対応する必要がある。

ヨルダン側のイミグレからイスラエル側のイミグレまではバスを使う事になります。(バス5JD+荷物1.5JD)

バスでキング・フセイン橋を越え、ようやく難関のイスラエル入国の時が迫って来た。

イスラエルに来る人はそんなにいないと思っていたけれども、ヨーロピアンの観光客が半端なく多い。よく考えれば、エルサレムはキリスト教の聖地でもあるから当然か。

行列をつくり、まず何かしらのチェックを受ける。

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その時にシールを貼られる。

その後手荷物チェックをし、ゲートを通過する。

そしてパスポートを見せると没収されて、こう言われた

「お前はここで待機な」

・・・まさか噂の別室行き決定??

詳しい取り調べを受ける者は別室に呼ばれるのだ・・・。

ヨルダンから一緒に来た2人とヨルダンのイミグレで会った日本人の3人は何事もなく通過。

イラン行ったのがバレたのかもしれない・・・どうしよう・・・

と思っていたら普通にパスポート返却されました。なぜか指紋を取られたけども。多分最初のチェックで何かしら問題があった人のパスポートのシール(上の写真)の番号に丸が付けられた模様。

そしてついに入国審査に到着。

 

入国審査官A質問①「イスラエルの滞在期間と行く場所は?」

僕「1週間。エルサレムだけです。(パレスチナ自治区はNGワード)」

 

A質問②「ホテルはどこ泊まるの?」

僕「○○です(ガイドブックに書いてあったよくわからないホテル名。有名なイブラヒムの家は多分NGワード)」

A「それどこにあるの?」

僕「旧市街のどっかです。本に書いてあります。」

A「その本見せて」

僕「預け荷物に入ってるんです(手荷物以外の大きなバッグは先に入国審査通過済み)」

A「そう・・・じゃあいいわ。」

 

A質問③「さっきの日本人とはどういう関係?一緒にまわるの?」

僕「さっき国境で会いました。まだ分かりません。」

 

って感じであっさり入国できました。最近は別紙にスタンプじゃなくて、こんなやつがもらえます。

aaaa 一応パスポート番号と名前は消しておく…

イミグレを出ると、目の前でエルサレム行きのバスチケット買えます。(バス42NIS+荷物5NIS)

エルサレムにはイブラヒムの家(ピースハウス)という寄付制のちょっと変わった有名宿があり、とりあえずそこに向かう。

バスに乗って終点近くにあるダマスカス門の近くで75番のバスに乗る。

終点付近でイブラヒム!イブラヒム!連呼してれば多分見つかるでしょう。

僕らが行った時間は近くにある小学校の下校時間で子供達が案内してくれました。

そしたら・・・

ウェルカーーーーーム!

と声がする。

声の出元を探してみると子供達の中にイブラヒムさんがいたー!

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赤いやつを被ってるのがイブラヒムさん。なんというタイミング。

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イブラヒムさんは色んな国に招待されパスポート無しで入国できるような平和活動家で、家の中には数々の平和活動の記録を見受けられます。

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イブラヒムの家は基本的に寄付制となっており、毎日いくらかのお金をこのBOXに入れます。

相場は50NIS(1350円)くらいと聞いていたのですが・・・イブラヒムさんとしては80−100NISくらい欲しいようです。(他の安宿でも最低50−60NIS)

そしてイブラヒムの家では朝昼晩3食食べれます(2、3日に1回ご飯を作って、残りを冷蔵庫から自由に取って食べる感じ。オレンジジュース飲み放題。卵食べ放題)

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到着直後に作ってくれたパスタ・・・ラーメン?

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晩ご飯。

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朝ご飯に作ってくれたホットケーキ。

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非常に居心地の良いイブラヒムの家ですが、最近イブラヒムさんは体調が優れず、姿を見せない日も多いです。左半身も麻痺しているようで、足もおぼつかなく、歩くのにも誰かの支えが必要な程。

それで今はボランティアとしてアメリカ人がイブラヒムさんの右腕としてピースハウスの運営をほぼ行っています。

あああああ

正直なところ今の状態じゃ今後イブラヒムの家を継続してやっていけるか微妙なところだと思います。長続きしてくれるといいなー。頑張れ。イブラヒムさん。

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