モシへやってきた目的。それは勿論キリマンジャロに登る為だ。

エチオピアのダナキルツアーで一緒だったメンバーと年末年始キリマンジャロに登る約束をしていた。

日程は１２月２８日ー１月２日で５泊６日のマラングルート。この日程でいくと上手くいけば初日の出をキリマンジャロの山頂で迎えることができる。

この初日の出に合わせるために、ウガンダ・ルワンダを弾丸で抜けてきたのだ。

 １２月２７日キリマンジャロ前日

今回のツアーには無料宿泊が付いているようで、マラングルートの入り口であるマラングゲート近くの別荘みたいな場所に泊まることとなった。

一緒に登るメンバーは日本人５人と韓国人５人。このツアー会社は韓国人経営なので韓国人ツーリストが多いのだ。（正確には副オーナー？）

そういうわけでキリマンジャロ前日の夜ご飯は韓国料理をたらふく食べる事となった。

 １２月２８日キリマンジャロ１日目

ポーター、料理人、ガイド含め合計３０人以上の大所帯でマラングゲートを出発した。

日本人５韓国人５という人数だった為、仲良くなろうということで初日は日本人韓国人ペアで登る事に。

ずっと景色のいい場所を登ると思っていたら、１日目はひたすら森の中を歩き続けました。

１日目所要時間４時間。標高２７２０m。

１２月２９日キリマンジャロ２日目

ゴールは左手に写る雪山、キボ峰（５８９５m）。右手に見えるのはマウエンジ峰（５１４９m）。

２日目からは森を脱出し、視界が開き気持ちのよいトレッキングとなりました。

寝袋や厚着など、登山中に使わないものはポーターが運んでくれます。なので自分達が持つのはカメラ、レインウェア、水、昼飯といったものだけ。

２日目所要時間６時間。標高３７２０m。

１２月３０日キリマンジャロ３日目

この日は高山病に備える為の順応日。

順応日は何もしない訳ではなく、数時間のトレッキングをしました。

３７２０mのホロンボハットから４０００m弱のゼブラロックまでの往復ルート。

高山病対策としては以下のことがあげられます。

①水をたくさん飲む（ガイドいわく１日３リットルは飲めとのこと。）

②ゆっくり歩く。ポレポレ。（スワヒリ語でゆっくりという意味）

③チョコレートを食べる（いいのか悪いのか真相はわかりません）

④高山病の薬ダイアモックスを飲む。（短期で来ていた日本人に頂いたのですが、結局使わず）

キリマンジャロから見るモシの街並

１２月３１日キリマンジャロ４日目

４日目は非常に奇麗なキリマンジャロを眺めながらのトレッキングとなる。

このあたりから個人差はあるが高山病の症状が出始めた。韓国人の女性は終始「頭が痛い…気持ち悪い…」と苦しそうな顔で歩いていました。

４日目所要時間６時間。標高４７０３m。

夜６時頃夕飯を食べ、眠りについた。

夜１１時頃起こされ、日の出を見るべく山登りを開始。ラストアタックは１人につき、１人のガイドもしくはポーターがついて荷物を持ってくれたので、僕らはストック（山登りの棒）だけで登ることに。これは本当に有り難い。

数十人が縦一列になりゆっくりゆっくり一歩ずつ前に進んでいった。

さすがに４７００mとなると個人差はあるがほとんどの人が何かしら高山病の症状を訴えている。僕の症状は軽度の頭痛。

そして山を登っている途中にカウントダウンが始まった。

１０・・・９・・・８・・・７・・・６・・・５・・・４・・・３・・・２・・・１・・・

Happy New Year~~~~~~~~!!!!

山の至る場所から歓声が挙がった。２０１４年のはじまりだ。

１月１日キリマンジャロ５日目

新年を迎えたあたりから、次第に列から遅れをとる人が現れて来た。

１人・・・２人・・・と列から減って行く。

その頃僕の症状はなぜか良くなっており、皆が苦しんでいる中スイスイと登って行った。

そしたらいつの間にか先頭を歩いており、誰よりも早く５６８１mのギルマンズポイントに到着。

ここは頂上ではないけれども、一応登頂証明書が発行されるポイント。

ガイドいわくここから１時間で山頂のウフルピークに着けるということだったけれども

既に空が明るくなり始めており、初日の出の瞬間を見逃すことになりそうだったのでここで待つ事に。

数十分ボーッと日の出を待っていると下からメインガイドであるデイビッドが登って来た。

「おい！お前こんな場所でなにやってんだ！はやくいけよ！！」

そう言われた僕はしぶしぶギルマンズポイントから離れ、山頂を目指し始めた。

それから数十分歩き、ついに見つけた。最高のウォッチングポイントを。

そこで急かそうとするガイドを説得し、日の出を待った。

６時を過ぎた頃ようやく太陽が登って来た。

夜道を何時間もかけて歩いて来た後の日の出は言葉にできないほど美しかった。僕は雪の中ただただ１人でポツンと立ち尽くした。

初日の出を堪能した後は、他のメンバーと合流しウフルピークを目指す。

この頃、僕は日の出を見て元気いっぱいになっていたけれども、皆かなりやばそうな状態でした。この上の写真、わざわざツラそうな表情してくれた訳じゃありません。

余裕ぶっこいていたら終盤息苦しくなり、頭も痛くなり、しんどくなってきたけれども

朝９時頃ようやく・・・アフリカ最高峰ウフルピーク到着！

キリマンジャロ制覇です！

 

※ツアー会社情報

^{・Kili Climbers & Safari LTD}

マラングルート５泊６日

入山料６８０ドル・レンタル代金等３６０ドル・チップ１５０ドル＝合計１１９０ドル。（登山前後三日分宿泊付き。食事７−１０回くらいごちそうして頂きました。）

多分ちょっと高めになっていると思いますが、あまり安すぎるとトラブルが多くなるようです。

今回はほとんどトラブル無く、楽しい登山ができました。オススメのツアー会社です。