あまり知られてない街ピエンツァ。ここでは他のどの街にもない素朴な風景が広がっていました。
ピサからシエナを経由して、ピエンツァにやってきた。
ピサからローマに南下するにあたり、有名な大都市だけ行くのは何かつまらなく感じ、フィレンツェとかをスルーして、ちょっぴりマイナーな場所にやってきた。
しかし、こういうマイナーの街は価格競争がなく、非常に宿が高い。
調べてみても、最低価格で1泊7800円という、目が点になるような金額。
7800円あれば・・・と考えたらやっぱり野宿することに決定。結構慣れてきたし。
そうするとまず荷物の置き場を見つけなければいけない。
1日中コロコロしながら動き回るなんて絶対嫌。
まずインフォメーションセンターに行って荷物を預けられる場所がないか聞いてみる。
「ごめんね。ないわっ。」とあっさり言われる。
でも、こんな事で諦める僕ではない。長期で旅していると色々な知恵を覚え、図々しくなっていくものだ。
といことで泊まらないけど、ホテルに突撃。1件目は一番近くにあった3つ星ホテル。
僕「あのぉ〜・・・泊まらないんですけど、荷物置かせていただけませんか・・・?」
受付のおばちゃん「ええ。いいわよ!」と満点の笑みで即答。
幸先良すぎです。今でもあのおばちゃんのスマイルが忘れられません。
こうやって荷物が軽くなったら、街歩き開始です。
田舎独特の長閑な空気が漂う。
街の中心から数十メートル歩けば、視界が一気に広がる道に出る。
こんな景色を眺めながら歩く。
植物がいっぱいで、どの道もいちいちオシャレだ。
ピエンツァは1時間もあれば余裕で1周できてしまう小さな街。
それでも、同じ道をただのんびり歩いているだけでも楽しい。
都会のような騒がしさは全くなく、歩いている人達もなぜか優しげに見える。
今まではヨーロッパの奇麗な街並を1人で歩いていても、物足りなく感じた。
でも、ここはそんな事を感じさせない程の美しさがあった。
1人でぶらぶら歩いているだけで幸せになれた。
スペイン・フランス・イタリアとヨーロッパを一ヶ月近く旅してきた中で、個人的に街としてはピエンツァが一番好きだ。
街中で見かけた椅子。
ここはあんまり人も通らない。今日の寝床はここにしよう。
暗くなって来た。そろそろ寝る時間。
おやすみなさい。
にほんブログ村 世界一周 ←携帯の方はコチラ!